NHKの平野 歩夢選手の特集を見て

2月7日22時ごろのNHKのオリンピック特集で平野選手が特集されていました。

金メダル候補ということで、注目されていますね！

種目はハーフパイプ

ショーンホワイトと金メダルを争うことになりそうですね。

少し皆さんとは視点、違うかもしれないですが

今回のNHKの特集を見ていて良かったな思ったのが華やかさや見た目でなく、スノーボーの過酷さや、危なさについてしっかり取り上げていてくれていたことです。

平野選手は3月の試合で1440（4回転）に挑戦して着地で失敗、パイプの壁に当たってそのままパイプの中心まで転がり、左足靭帯と肝臓に損傷という大きな怪我を負ってしまったということでした。

その瞬間の映像も流れていました。その衝撃や想像するだけで背筋が凍ります。

自分もハーフパイプに挑戦したことあります。

一応初めて入る前に本とかネットで調べたら、ゲレンデをそのまま丸めたイメージで滑ると良いらしい

私自身、結構高速域でのフリーランには自信あったので行けるかなと挑戦しました。

が..

正直、壁ですよ！壁！

あれ、垂直な壁登ってる？っていう感覚です。

僕はSASUKE挑戦したことないのでわからないですが、ほんとに反り立つ壁です。

かなりのスピードをつけて行かないと、パイプのエッジまでとてもじゃないけど、登れない

見てると皆さん軽々登ってますけど、化け物かと今でも思います。

意を決してパイプのエッジまでスピードをつけて登れましたが、その切り替えしで空中に投げ出され胸から落下。痛すぎて、声も出ず、だれも構わないでくれモード発動でしばらくじっとしていました。

社会人というのと今の自分の実力を考えると、今のところパイプ入る予定はないですね。本意ではないですが、リスクがデカすぎます。スノーボードの僕の中での大きな挫折です。正直フリーランとは全く別だと思います。

少しスピードをつけて入っただけでこの様です、オリンピック選手は僕が入ったものよりも大きなパイプで、ジャンプしてしかも4回転してるんです。本当に尊敬に値します。

ショーンホワイトも練習でパイプの角に顔面をぶつけて60針以上も縫う大怪我をしていました。

何が言いたいかというと、本当に危ないスポーツなんです！スノーボードは！

そして、そんな危険なスポーツに挑戦してるスノーボーダーは本当にカッコいいと思います！（一般の人が聞くと？　笑）

普通の社会人がこの技を決めれば、超カッコいい、超気持ちい、周りからも超COOLだと思われる。

でも、失敗したら一生車椅子生活か植物人間です、という事に果たして挑戦できますか？

確かにプロ選手は競技で勝つことで生活もできて、富も名誉も得られるので（ショーンホワイトは自家用機移動、別荘も海の前でサーフィンし放題マジ裏山です）半端ない覚悟で挑んでいるのですが。

このまま、競技が高度なレベルに突入していけばチキンレースのようになっていき、より危険な状態に突入していくのではと心配していました。

ショーンや平野選手のように生還できて、再び活躍できればいいですが。

そのレベルに行くまでに危険な技に挑戦して潰れていく選手もいるのではという懸念は想像するに難しくはないと思います。（マットやプールを使った練習があるとは言え、結局やるのは固い氷の上なので）

やはり、スノーボード協会もいろいろ考えていてくれていました。

今回のNHKの番組を見ていて初めて知ったのですが、オリンピックでは公式練習から審査員が全選手の技をチェックしていて

本番で自分の実力以上の技に挑戦した場合、低い評価をされるらしいです。

選手に無理をさせないセーフティーシステムがすでにあるんだなと少し安心しました。

スノーボードと怪我は常に隣合わせです。私も背骨にヒビが入ったこともありますし、キッカーから落ちて脱臼しかけたこともあります。

怪我をしないためにヘルメットは必ずですし、パークに入るなら防具付けるはマナーだと思います。ショーンも「子供たちが真似するから必ずヘルメットは付けてるよ」と以前聞いたことがあります。

スノーボードはチャライとか、社会人でアラサーくらいで趣味はスノーボードっていうと大学生の遊びまだしてるの、みたいな反応あるのが本当に残念。

スノーボードは正直格闘技なんかよりも危ないエキサイティングなものだと思っています。

チャラい奴はスノーボード続きません。実際スノーボード上手いのは、サーフィンでも言えますが意外と２０代少ないです。私よりも気合の入った上の世代の方が断然うまいです。

國母選手がオリンピックのハーフパイプで最後失敗してしまい、そのあとのインタビューで口から血を出しながらこれがスノーボードだよと言っていたのが、とてもかっこよくて強烈に印象に残っています。

支離滅裂になってしまいましたが、命を賭けているスポーツってそんなに多くないと思いますが。

大げさかもしれませんがスノーボードは間違いなく命を賭けた競技だと思っています。

そんな命を賭けて挑戦している平野選手を心から応援しています。